AD1999-2005

construction report 2003/07/25

aomori museum now on work




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美術館推進課
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●レンガと目地[2003SEP10wed]

本当はもう少し前の実験だが、遅れてレポート。外壁レンガの種類と積み方、目地の取り方、塗装の種類、塗り方、の実験を敷地の隅で行っている。今回は白く塗装してしまうので、基本的にレンガの色は不問だが、砂利の大きさ、成形時のカット方向、精度などによってテクスチャが変わってしまうため、サンプルを注意深く吟味する必要がある。今のところ中国産が最も安く、精度も少し悪く、運搬時に若干角が欠けたりして程よいのでかなり期待しているのだが、プラントを押さえるのがやや難だったりする。国内のものは精度が良すぎて(このことに文句を言われることは今までなかったという)、工夫を要する。目地についてはやや出目地風がよさそうだが、塗装すると剥離してしまうので、モルタルの清掃と深さの管理が重要となる。職人的な作業を6000m2も施工することにもさらなるアイデアが必要。右は小野課長。

●アースアンカー2[2003SEP10wed]

アースアンカーの引抜き試験の立ち会い。油圧で荷重を加える。設計強度の1.2倍まで耐えられるかを試験する。もう大分アースアンカー工事は進んでいるのに今ごろ試験というのも変だが、まあ確認作業に近い。実際6cmくらいはワイヤーが延びている結果がでた。6cmって結構凄い。一般的に土木工事の精度と建築工事の精度は当然違うわけだが、その差を吸収する仕組みがなんか面白そうだと、ふと思った。建築には「逃げる」という言葉があるが、多分これだけでひとつテーマを作れる(ような気がした、いや、多分できる)。

●構台[2003SEP02tue]

構台ができると、とたんに「建築」建設現場に見えてくるから不思議。構台からはテレスコで残土積み込みを行う。構台の鉄骨は予め地中に埋めておき、根切りに従って掘り起こしていく。現れた鉄骨に順次ブレースを付けていく。この時期の進捗状況は目に見えて早く、どんどんできていって見た目に楽しい。構台下に見える赤いものはそのブレースを溶接していくために溶接工をのせてバスケットが動かすキャタピラ付きの車両(名称現時点不明)。電線工事で見かけるものと原理的は全く同じ。

●アースアンカー[2003SEP01mon]

ほとんどエイリアンのような顎というか顔というか、の先に掘削するドリルがついていて、45度の角度で刃(?)を挿入していく。大量の水を足しながら掘り進めていくので、すぐ下の排水溝には川のように泥水がながれていく。

●出る杭[2003AUG30 sat]

出る杭の列柱が斜面からでているところ。掘り返された土の中にグリッドが現れる。1階の基礎のレベルが杭の上端となる位置にくる。写真左下の地盤の下には地下の杭が埋設されている。だいたい工事中の風景が最も美しいとよく言われるのは、構造化されたもの(抽象)と決定不能な運動状態(具象)が共存しているあたりがアンバランスで理解も曖昧にさせられるからだろう、思う。

●ディープウェル[2003AUG29 fri]

構内の排水をするためのディープウェル。全7本。敷地南側が山で地表面水も北側へ流れているため、かつSMWの根入れ部に不透水層がなく一部透水山留めを使用しているたことから、地下水の流入があると考えられる。それを考慮して排水計画が立てられている。杭にしてもそうだが、地中深く埋設されてるものってなんかそれだけで神秘的。ここから排水された水は脇の水槽に溜められ、隣地の沢に放水する。

●トレンチ根切り[2003AUG27 wed]

トレンチは一次根切りに入り、垂直の山留めの間隔がほぼD展示室から続くトレンチの実際の幅になる。全景では、ほぼ建物全体のトレンチの感じが現れてきた。ちょうど杭打ち機やディープウェルの掘削機が全て撤去されたので、トレンチ下部の見通しもよくなった。これからは四次根切りまで掘り進み、コンクリート工事となる。

オープンカットにある植栽は、土が崩れないようにするための処置で、敷地周辺の各工事でも同じような風景が多く見られる。

●レンガの組石[2003JUL25 tue]

レンガの組石と目地モルタルの関係を実験した前回から、今回はレンガを現場で鋭角カットできるかの実験をした。主に開口部のカットだが、実際高所での作業は困難な印象をもつ。とは言え、はつりそのものの制度はすこぶる良く、かなり見たことのない仕上がりになった。

実際にグラインダーで削り取る作業は初めて見るが、殆どこのテーマだけでひとつ建築をまとめられる程のインパクトがある。逆クアトロフォンターネ的作り方と言うか。

●たたき施工実験[2003JUL16 tue]

たたきの成分は、実施設計時はINAXの協力の元で実験室レベルで決定していたが、実際の施工段階での課題を確認するため、現場小屋脇に5種類の配合で実験した。ここでは竹中工務店の技術研究所の独自配合のものを加えて、転圧する際のテクスチャーや、目地付近の強度確認などを行う。色については今回は調整していない。

●便器[2003JUL15 tue]

美術館脇にある既存の体育館は、本工事に先立って移転し、解体される。これは体育館の廃棄される便器。若干匂いが漂う。こうされれば、なんとか作品にできるなんて気もするけど、泉と名付けるのは流石にすごい。

●俯瞰[2003JUL12 fri]

俯瞰できる場所をJVが作っていたことを今日発見。トレンチの形に掘られている様子がよく見える。ここから定点観測すれば全貌がわかるのかな、と。

●杭[2003JUL11 fri]

杭底辺から覗いたところ。12m。意外とかっちりした工業製品で、接続金物の取付きなど土木的かつ建物的ディテールでおもしろい。

●SMWの鉄骨差し込み[2003JUL3 wed]

SMWの鉄骨差し込み。12mまの深さまで。最深部のセメントミルクの強度を試験するために供試体の採取をおこなっているところ。

●外壁モックアップ隅部[2003JUL2 wed]

レンガカーテンウォ−ルの隅部をカットして接着するというディテール。隙間はもっとなくす方向で考えている。インカの組石のような。目地モルタルのありかたには不満が残る。

●版築モックアップ[2003JUL2 wed]

土系素材の壁の吹き付けによる施工実験。擁癖をつくる際にモルタルを吹き付ける機械(エアポンプ)で。建物の壁をこうやって施工するというのは前例がないのではないかと思う。相当周りを養生しないと飛び散る。ということは、室内の施工順序は厳密にする必要がある。