from aomori with love
the latest construction report


[2004AUG27fri]
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計画概要
project summary
FORMER REPORT
[LATEST]04SEP06-
[1]03JUL02-03SEP10
[2]03SEP11-03DEC06
[3]03DEC19-04JUN02
OFFICIAL
文化振興課美術館グループ
aomori prefectural office

散水試験
splinkling water
[2004AUG30mon]

秋田県能代にてレンガカーテンウォールのGRC製内側止水壁の散水試験と水張り試験。ユニット間のガスケットからは僅かな水漏れがあり、原因はゴムのよじれにある。特に縦目地は、上から下まで通っているので、一カ所で漏水すると建物の下まで水が滴ってしまうことになる。ガスケット自体は二重になっているので室内への漏水はないが、一次シールで止水できるに越したことはないので、方法を検討する。JVと旭ガラスビルウォールによれば、まずゴムの製造直後の柔らかい内に梱包せず、しばらく養生すること、そして梱包する際にはできるだけ大きい段ボールを使用し、畳み方にも考慮する。ただし、僕の見た感じでは、コーナー部の直角役物と直線材との容着部で若干のねじれが起きていていること、フレームとゴムのサイズが完全に一致しないことによるねじれではないかと思った。何れにしろ、急遽工場まで検査に行き、製造、養生、施工までを含めたトータルに、原因を改善することとした。


現場レンガ積み
laying bricks
[2004AUG27fri]

現場でのレンガ積み練習。件の弾性モルタルと普通モルタルを完璧に同じにするために、粒度調整したものを職人さんに詰めてもらいながら自分でもやってみて、何にプライオリティを置くか、どの状態が理想なのかを指示しながら作業工程全ての様子を見守った。具体的には、先に詰めたモルタルと弾性目地が肌分かれしないよう擦り付けながら馴染ませたり、固まり過ぎない内に目地深さと表面の荒さを素早く整える。結果、塗装前段階としてはかなりいい状態になったのではないかと思う。これまで最終の塗装をしてみないと分からない、ということが多々あったが、ある程度予想できる範疇に仕上がった。これでうまくいけば、実際に弾性目地をつめる職人さんを特定し、再度練習してついに外壁の本番に臨めるように思う。


GRC軒天製品検査2
inspection of plancier piece 2
[2004AUG20fri]

軒天GRCパネルの2回目の検査。前回宿題の目地の詰め方、砂の種類、理想的な部分のマーキング等を経て計3枚をつなげてみた。大分よくなって、ジョイント目地は目立たなくなって来た。がまだどれがジョイントかは分かってしまう。写真右上から時計周りに製作順で、最後のパネルは硅砂3号と5号をモルタル目地に使用したが、管理が楽なのでこの砂を使うことにした。目地の深さは、結局最初のものをベースにすることにしたが、まだ深すぎて壁とはうまく取合いそうにない。かといって3番目のように出目地になるのも美しくない。レンガへの吸水のさせ方、両面テープの貼り方、弾性目地の施工職人を統一すること、目地ももう少し浅くすること、硅砂をまぜた弾性めじでさらにサンプルを作ること等を指示して日帰り検査終了。


一時保管庫水たまり
pool in the storage
[2004AUG18wed]

収蔵庫部門の搬出入口、荷解梱包室、処理室、一時保管庫については全て床コンクリートが打ち終わった。写真は一時保管庫に出来た今日の雨による水たまり。ここは窪んでいるので6cmの深さとなった。建物全般に床仕上げによって躯体レベルが各所違うので水たまりがあちこちにできる。また、床自体も晴天の日には気が付かないような勾配の差があって、意外と不陸があるのに驚く。とは言え、何もないところから土を掘りはじめ、ようやく殆ど水平なスラブが現れるのを見るにつけ、この地面に対しての水平性という事態の持つ意味には、物事をもう一度最初から考えさせる強度があるように思われる。


GRC軒天製品検査
inspection of plancier piece
[2004AUG09mon]

レンガタイル打込みGRCパネルの製品検査。当日朝脱型したばかりのものに試し塗りをしているところ。タイルを裏向きに敷き並べ、GRCセメントを流し込み、固まったらひっくり返すのだが、目地を壁と同じテクスチャーにするために、予め砂を並べたタイルの間に撒いて、セメントがくっついたところが左官目地に似るという、擬岩作りならではの工夫。しかしいかんせん総べて手作業であり、目地にしっかりセメントが入っていなかったりしてなかなか厳しい結果であった。写真の作業は、打ち上がったレンガー目地が、塗ったあとどう見えるのかを比較するために部分的に塗装しているのだが、すでに穴だらけで、はみだしたりぼろぼろ取れたりと、製品として一定していない。比較的よく出来ているところを職人さんに見てもらったり、実際に自分で作業してみたりして指示をして次のサンプル打ちを盆明けに見ることにした。


エントランス階段
entrance stairs
[2004AUG02mon]

エントランス階段は地上1階から地下2階へ直通する階段で、レンガに覆われた展示室Lと版築の隙間にある。写真は地上からまさに降りようとする視線の先に山内丸山遺跡を望むショット。右端のコンクリートは1階のエントランス床、左の鉄骨は展示室L。今回の美術館は意外とというかそのコンセプト段階より、ミニマムな構成と言うのは殆どなくて、どちらかというとベタな、巨大スケールや吹抜け、視線のやり取り、抜けたり抜けなかったりというボキャブラリーがふんだんに使われているので、こういう場所に立つ時の驚きというのは結構プリミティブで単純な感動に近い。そういう空間のリズムというのは恣意性に富んでいて、まともにやるのは少々気恥ずかしいという最近の風潮をまんま地で行っているのだと改めて思った。それを土とレンガという素材でバランスを取ろうとしているので、その2つが出会うこういう場所は今後の出来上がりが非常に気になるところである。或いは最近個人的に考えていることは全く逆のことでもあるので、長いプロジェクトの期間中の個人的なバランスを取るにも、この極端さは心地がよい。


展示室A1
exh.room A1
[2004JUL26mon]

青木さんの来現でこれまでのところを一通り見る。これは展示室A1で最も大きいホワイトキューブで、となりの展示室A2から壁越えで見たところ。この壁はプラスターボードの仕上げがくるが今はないので余計広く感じる。これだけのボリュームでただのがらんどうというのは考えてみれば尋常ではない。展示室は大小沢山用意したが、心配なのは絶対的な空間のスケールで、これは寸法的に理解しているのと体験として理解するのでは全く異なるのと、他に雑多なものが現れてこないという展示室の特性から、正直できてみないとなんとも言えない部分がある。多少の思い違いを造り付け家具とか間仕切とか色彩で最終調整するということができない。しかし青木曰く、空間相互のばらつき、つまり相対的スケールは今のところよい、と。


サブエントランス地上建方
steel construction
[2004JUL23fri]

地上鉄骨建方が始まり、サブエントランス部分だけがそそり立つ。室内部分も外壁鉄骨に見えるのが面白い。あれでちょうど屋上まで組み上がったので、建物の高さが最初に分かることとなった。地下部分がSRCで地上がS造であるのがよく見える。一部構台が外されたり、地下階は既に後片付けがされているところもあり、いよいよ地上という感じがして来た。これくらいの段階で周りから眺めてみると、周辺が開けていることもあって意外と小さい感じもしないでもない。


サブエントランス階段
sub-entrance stairs
[2004JUL06tue]

サブエントランス階段の最初のパーツの取り付け。地下2階。上に二人見える位置が1階、+20レベル。厚み25mmの鉄板だけで出来ているのはエントランスと展示室J階段と同じシリーズだが、今回は躯体の中を折れ曲がるので、折り返し部分の納まりや支持方法、天井高さと断面として現れてくる部分の図面上の調整が難航した階段のひとつ。とにかく何度もJVとやり取りした。出来てみるとまた想像とちがうところがあって驚いてしまう。図面の範疇でデザインすることと実物をみながら想像することは完全にパラレルな作業でもある。なぜ25mmにこだわったかとか、抽象性はあんまり考慮してないとか、意外と整理しにくい。躯体の精度の問題、立て方の問題、歪みなどの物性の問題など、設計のテーマが広がり過ぎてこわい。


外部版築モック
mockup of the earth wall(outside)
[2004JUN29tue]

外部版築のモックアップ。内部と同じく吹き付けによって肉厚を稼いだあと、鍬で調子を整える。今回も久住さんに来現してもらい、施工の職人さんも交えていろいろ試す。外部版築は10cmの厚みがあり、うまく調子を取らないとジョリパッドみたいになってしまい、せっかくの厚さが生かされずに左官っぽくなってしまうのを避けるのが非常に難しい。吹き付けの作業性もあってなかなか大スケールに耐えうる不陸や目地の取り方、色、三和土との納まりなどがうまくいかない。引きを取れない室内に比べて太陽光と公園の中からの風景となることを考慮すると違う表情になって然るべきだが、久住さんのくり出す技もバリエーションがあり過ぎて迷う。一番の問題はやはりエフロではないかと思う。クラックから出るエフロか、伸縮目地を取ったところから出るエフロか、若しくは目地にきちんとシールをするか。そしてその全体と、表面のテクスチャーの兼ね合い。既にできつつあるトレンチの躯体をすぐ横に見ながら、どうしたものかと途方に暮れる。


北トレンチから踊場を見る
see landing from north trench
[2004JUN29tue]

北トレンチから地下1階のチケットホール脇にある踊場を見る。それとその部分の古い模型。昨年の修正設計で北トレンチの形状は若干変わっているが、幅広のトレンチから天井高さの低い室内へ続くシークエンスは残された。写真中央奥に見えるコンクリートの壁が展示室B2の入口で、実際は展示室を抜けてさらに奥の版築壁まで見える予定。かなりのロングヴィスタとなる。
コンペから変わったことのひとつに版築壁の角度を直角にしたことが挙げられるが、このトレンチの右手に見える壁は斜にしたまま残した。また修正設計の段階でスロープ状に変更され、緩やかに建物に向かって下ることとなった。
模型正面の白壁はレンガの最大壁面で、凸凹感が最も現れてくる面だが同時に多くの開口もあってその間に統一ルールはなくバリエーションに富む。同じ方法論で開口を開けることをむしろ避けたのは壁面が余りに大き過ぎるためで、単調さから逃れるようにという判断をした。開口においてはサッシがシャープなエッジを持つので、レンガの手積みの柔らかさとうまく対比するようコンポジションに注意した。

ということも今の段階ではさっぱり分からないので、今後手摺や外構照明なんかで調子を整え直すだろうと思う。


展示室D見下げ
see exh.D bellow
[2004JUN12sat]

展示室Dからの見下げ。手前吹き抜けが展示室D、中段鉄骨床梁が展示室K、一番奥がエントランス付近。特にエントランス部分の鉄骨は大聖堂にも似た美しさ。材料と技術の差こそあれ古典力学と現代の力学では基本的なところは変わらないのだということを改めて知らしめる。手前展示室Dを見下ろすカメラの視点は床レベルから約7mのところにあり、展示室中最も高い天井高さと筆者の背後の位置に大開口を持つ。この付近のボリュームはほぼ全体を現して来た。右端にあるような足場が現在のところ4、5段に積層され、美術館全体をぐるりと巡る。


マイクコンセントボックス
mic power point box
[2004JUN12sat]
レクチャーホールに埋込まれるマイクコンセントのボックスのためのスぺーサー。ボックス高さが合成スラブの厚さ以上あるためデッキプレート上に納まらず、一部デッキプレートの山を欠き取って、別のプレートで塞いで納めている。中身はスタイロで、コンクリート打設後ボックスを埋設し、通線させる。マジックで書かれた中央の四角がボックスの大きさだが、コンクリートとボックスの間に施工クリアランスを取るためにこの塊はそれよりも倍以上大きくしてある。現場で気付くことの面白さにこのクリアランスという考え方がある。我々が設計したり出来上がったりするスペースとは全く違うスペースの概念があって、ディテールを詰めている時にも目指したいサイズよりも大きなサイズにせざるを得なかったり、このスペースの痕跡が残ってしまったりということが時々ある。その処理がしっかりしていないと急に抽象度が落ちてしまうことがあるので注意が必要。

レクチャーホールからアレコ
view to exh.AREKO from lecturehall
[2004JUN12sat]

レクチャーホールの客席デッキ床からアレコホールを望む。この美術館の最大のギミックが昇降するホールの前面壁で、これによってアレコホールと連続するのだがおよそ美術館には似つかわしくない大仕掛けなだけに、どう見えてくるのか予想が付かない部分も多々あり。大して大きくもないホールだがアレコと繋がるとちょっと美術館としては既視感のないものとなるだろう。現在はここの内装をどうするか詰めているところ。客席の先のステージにはマイクコンセントが見える。図面通りなのが笑える。


unbalancedbalance